2010年7月28日水曜日

松田英之の医者と夏の食中毒

こんにちは、松田英之 医者として勤務しています。
毎日暑い日が続いていますね。
前回、夏バテについてお話しましたが、今日は夏になると増える食中毒についてお話してみようと思います。

どんなに科学が進んでも、高い衛生環境にあっても、なくならないのが食中毒です。食中毒にかからない生活方法を知ることで、切り抜けられることだって多くあります。そのためにも、まず、食中毒について正しく知ることから始めましょう。

食中毒を一言でいうと、文字通り食べ物が原因となっておこる健康障害ということになりますが、重症になると、命を落とすことさえあります。
通常、症状としては、腹痛や嘔吐、下痢などにあらわれる急性胃腸炎がイメージされますが、そればかりではありません。ボツリヌス菌のように、消化器症状には現れず、神経麻痺をおもな症状とする菌もあるので注意が必要です。

食中毒は、おもに腹痛、悪心、嘔吐、下痢、発熱、脱力感など、その多くが消化器官の症状を中心に表れます。老人や子供は脱水症状もおこしやすくなります。
今回は、夏に多くみられる細菌性食中毒の症状についてお話しましょう。

感染型の場合、発生するまでに食後数時間から1~2日するものまで時差はありますが、軽い場合はご家庭の看護でも十分回復します。
高熱、ショック症状、激しい下痢や血便など重篤な様子があれば、迷わず、すぐに病院に行ってください。

毒素系の場合、ブドウ球菌は食後数時間で症状が現れます。
共通の食べ物を食べた複数の人に同様の症状がみられたら可能性が高いでしょう。ボツリヌス菌の場合は、下痢・腹痛が軽くても、ものが二重に見えたり、まぶたが重いなどの視神経に来たり、発語困難、呼吸困難などがおこります。急いで病院に行きましょう。

私たちの生活空間には、無数の食中毒菌が潜伏しています。高温多湿になるとどんどん増えてくるのも困り物です。
夏休みを快適に過ごすためにも、生ものにはしっかり火を通す、保冷しているものはすぐに食べるなど、対策を怠らないようにしましょう。

松田英之 医者も思うのですが、食中毒をおこしたら、「あの食べ物に違いない」と決め付けるのは避けましょう。
原因となった食べ物を取り違えると、医師も症状から正しい判断をすることが難しくなってしまいます。
まずは確かな原因菌をつきとめ、正しく診断できるように、医師の判断を仰ぐようにしましょう。

2010年7月7日水曜日

松田英之が医者として語る夏バテ対策

こんにちは、松田英之 医者です。
今回も、松田英之 医者の日記を始めていきましょう。

今回は、夏バテ、いわゆる暑さ負けについてお話します。暑さ負けは夏と秋の間によく見られ、湿気の多い日本では普段健康な方でも罹りやすい病気です。症状としては疲れやすい・食欲不振・下痢等がありますが、検査では異常が無いと診断される場合が多いですね。こういう場合、私はいつも暑さ負けかもしれないので、と患者さんに症状や対策をお話するようにしています。というのも、早めに予防と治療をしておかなければたかが暑さ負けとはいえ大病に進展する恐れがあるからです。一般的な治療として、鍼灸が挙げられますね。
他に、これは食養学になるんですが、苦味のあるものを取り入れることが予防、ひいては治療に繋がります。
というのも、苦味の食品は利尿と胃腸を活発にさせる効果がありまして、現代研究によれば苦味は胃酸の分泌を促進し、濃度を高め、食欲を増加させ血液循環を促進し、血管を拡張する作用があることが証明されているのです。夏に適量の苦味をとることは落ちた食欲にも非常に良く、また、冷たいものを飲みすぎてできた『水毒』も利尿効果で排出し、血液循環を促進することにより、脳梗塞の予防にもなるんですね。
苦味のあるものとしてゴーヤなんかを想像する方も多いと思いますが、ゴーヤでなくともお茶やコーヒー、ココアで十分なんですよ。
皆さんも苦味を取って夏バテを吹き飛ばしちゃってください。
松田英之 医者でした。